料理中に腰が重くなるときに見直したい、台所の配置と作業の段取り
夕食を作っている途中から腰が重くなり、洗い物まで終えるのがつらい。そんなときは、台所のどこで手を伸ばし、どの作業で立ち続けているかを見直してみましょう。調理台を買い替えなくても、道具の置き場所や下準備の順番を変えることで、無理な姿勢が続く場面を減らせることがあります。
今回は、料理中の腰の重さが気になる方に向けて、作業位置・道具配置・座って行う下準備・工程の分け方を紹介します。
まずは「どの作業で重くなるか」を確認する
同じ台所でも、食材を切るとき、鍋を扱うとき、洗い物をするときでは姿勢が変わります。「料理全体がつらい」と捉えるより、腰の重さを感じ始める場面を一つ探すと、調整する場所を絞れます。
- 包丁を使うとき、まな板をのぞき込むように前かがみになっていないか
- よく使う調味料を取るたびに、腕を遠くへ伸ばしていないか
- シンクの奥に置いた食器へ、腰を曲げて手を伸ばしていないか
- 下準備から片付けまで、休まず立ち続けていないか
姿勢をずっと意識して保とうとするよりも、その姿勢になりやすい配置を変えることから始めてみてください。
まな板と食材を、無理なく手が届く位置へ
まな板が調理台の奥にあると、食材を見るために上半身を前へ倒しやすくなります。手前に不要な物を置かず、肘を大きく伸ばさなくても作業できる位置にまな板を置きましょう。調理台の縁からはみ出さず、滑ったりぐらついたりしないことも大切です。
作業面が低く感じても、不安定な箱や板を重ねて高さを足すのは避けてください。高さを調整する場合は、調理用として安定して使える物を選び、包丁に力を入れなくても扱えるか確認します。肩が持ち上がるほど高くする必要はありません。
切る前の食材と、切った食材を入れる容器も近くに用意すると、持ち替えるたびに身体をひねる動きを減らせます。広く置くより、一つの作業に必要な物だけを並べるほうが取り組みやすいでしょう。
よく使う道具は「腰を曲げずに取れる場所」に
毎日使うフライパンが足元の棚にあり、調味料は遠くの棚にある。こうした配置では、かがむ動作や手を伸ばす動作が繰り返されます。まずは使用頻度の高い道具を一つ選び、取り出しやすい場所へ移してみましょう。
ただし、重い鍋を高い棚へ移すと、取り下ろす負担や落下の危険が増えます。重さも考え、身体の近くで両手を使って扱える場所を選んでください。収納を一度に変える必要はありません。
鍋に水を入れてから運ぶのがつらい場合は、可能であれば鍋を安定した場所に置いてから、小さな容器で分けて水を入れる方法もあります。熱い鍋や湯の移動は無理をせず、通路と置き場所を先に確保しましょう。
座ってできる下準備を、調理の前にまとめる
野菜の葉を分ける、きのこをほぐす、食材の袋を開けるなどは、食卓で座って進められる作業です。すべてを立ったまま行う前提を変え、火を使い始める前に下準備をまとめておくと、連続して立つ時間を区切りやすくなります。
座るときは、安定した椅子を使い、足が床につく状態で、食材を身体の近くに置きます。低いテーブルをのぞき込む姿勢では、座っていても腰がつらくなることがあります。座位が合わない場合は続けず、作業場所や時間を調整してください。
包丁を使う作業は、座って行うことを優先せず、安全に扱える高さと広さを確保しましょう。椅子はコンロ前や通路に置かず、移動の妨げにならない位置で使ってください。
「作る・洗う・片付ける」を一続きにしない
料理ができても、そのまま洗い物まで続けると立っている時間が長くなります。例えば、下準備を終えたところでいったん姿勢を変え、食後の片付けも食器を集める工程と洗う工程に分けるなど、作業の区切りを作ってみてください。
休憩は、火や包丁を安全に扱っていないタイミングで取りましょう。加熱中の鍋を放置して台所を離れるのではなく、火を止められる区切りで休むことが大切です。
洗い物では、洗う食器をシンクの奥にため込まず、扱う分を手前へ寄せます。大きな鍋を無理に持ち上げたまま洗わず、シンク内で安定させ、向きを変えながら洗えるか工夫してみましょう。
最初は一か所だけ変え、作業のしやすさを比べる
一度に台所全体を変えると、どの工夫が自分に合うのか分かりにくくなります。「まな板の手前を空ける」「葉物の下準備だけ座る」など、一つから試すのがおすすめです。腰の重さに加え、手を伸ばす回数や、途中で休めたかも振り返ると、次の調整につながります。
痛みを我慢して動作を繰り返したり、腰を強く反らせて姿勢を整えようとしたりする必要はありません。つらさが増す工夫は中止してください。
台所の工夫だけで抱え込まないために
腰の痛みが続く、繰り返し料理を中断する、日常生活にも支障がある場合は、医療機関などへの相談を検討してください。脚のしびれや力の入りにくさを伴う場合、急に強い痛みが出た場合も、配置の見直しだけで様子を見続けないことが大切です。
さいたま市大宮区のくしひき整骨院では、腰の状態に加え、どの調理作業で負担を感じるかを伺い、日常の動作や身体の状態に合わせた対応を考えます。相談の際は「切るとき」「洗うとき」など、つらくなる場面をお伝えください。医療機関での確認が必要と考えられる場合は、受診をご案内します。
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